初出: Mar. 13, 2020
更新: Aug. 24, 2020
「学校向けeduroam (エデュローム)」は、 国立情報学研究所(NII)が2006年より実施している高等教育機関向け eduroam JPサービスに加えて、以下のような初等・中等教育機関等 (小中高等)を対象として、世界規模の無線LANローミング(相互利用) 環境を提供するサービスです。
eduroamは、100以上の国・地域(2020年時点)が参加している、 教育機関・研究機関等におけるキャンパス無線LANシステム の世界標準です。 自分の所属する機関だけではなく、eduroam参加機関のどこへ 行っても、自動接続で安全な無線LAN利用が可能となり、 利便性の高い学習・教育・研究環境を提供します。
世界のeduroamは、当初、高等教育機関や研究所等を対象に 運用が開始されましたが、 教育現場におけるICT環境のニーズの高まりに応じて、 現在は各国で初等・中等教育機関への導入が進められています。 世界のeduroam、および、国内基盤であるeduroam JPの 詳細については、NIIのウェブサイトを参照してください。
「学校無線LAN連携コンソーシアム」(任意団体) が主体となり、
当初は、初期のeduroam JPと同様に実証実験の形で運用開始します。
同コンソーシアムは基本的に情報交換と運用方法の開発、
規程類作成、参加校の管理を行うものとして、認証連携基盤の実運用は
「
セキュア公衆無線LANローミング研究会」及びその参加事業者が
担当します。
一年程度の試験運用の後に正式運用に移行できるよう、準備します。
(参考: eduroam JPは東北大学/NIIによる10年弱の実証実験運用の後にNIIで事業化)
学校無線LAN連携コンソーシアム・学校向けeduroam事務局:
email: eduroam4s*rd.cc.tohoku.ac.jp (*を@に置換)
所在: 東北大学サイバーサイエンスセンター・CSI研究室内
幹事/責任者: 後藤英昭 (東北大学)
副幹事: 山口 潤 (株式会社グローバルサイト)
(参加検討段階のご相談も、こちらにどうぞ)
「eduroam JP情報交換用フォーラム」 (詳細)の Slackの中に、 小中高のeduroam/セキュア無線LAN導入の話題に関するチャンネルを設けました。 フォーラムに参加希望の方は、上記リンク先の詳細をご確認の上で、 氏名・所属、登録するメールアドレスを添えて、 後藤(eduroam4s*rd.cc.tohoku.ac.jp, *を@に置換)までお知らせください。
総務省によると、約9割の学校は避難所・避難場所に指定され、 地域の防災拠点として重要な役割を持っているとされています。 平時のアクティブラーニングや、地域の生涯学習の支援に加えて、 被災時の通信手段の提供など、学校には、 市民一般への無線LANサービスも求められるようになってきています。
このようなニーズに対応するために、 「 セキュア公衆無線LANローミング研究会」では、 eduroamのように安全で利便性の高いサービスを提供できる、 市民一般向けの公衆無線LANローミング基盤「Cityroam」も提供可能です (eduroamと統合整備可能)。 学校無線LANの市民への開放を検討される場合は、事務局にご相談ください。